2014/09/17

9/2~9/7 京都合宿(活動レポート)


 僕にとって、今回が初めての京都観光でした。関東の中学校では、修学旅行に京都を訪れる事が定番のようです。しかし、中学生の段階では、歴史や日本文化についての知識が浅いため、よほど綿密に事前学習をしない限り、京都に行ったとしても十分に楽しむことができないように思いました。今回は、大学受験を通して、日本史に関する勉強をしてから京都を訪れたため、建造物の世界遺産としての価値がわかり、京都観光を楽しむことができました。

 京都では、多くの歴史的な価値のある建造物を見学しました。そして、全ての建造物は当時の流行や利用目的によって、多種多様な特徴を持ち合わせていました。二条城は徳川将軍家の京都での居城であったため、豪華な造りになっていました。部屋の間取りは大きく取られ、壁や天井には意匠をこらした装飾が、彫刻や金を用いて施されていました。また、屋根瓦には、葵の御紋が彫られていて、京都の街を見張っているようにも感じました。






 また、禅宗様のお寺は、あまり華美な装飾は施されてはいませんでした。しかし、南禅寺の三門など、大きな古い木造建築の建築物からは威圧感が感じられて、下から見上げると息が詰まるようでした。また、建仁寺には、透かし彫りや花頭窓など、禅宗様式ならではの装飾があり、伝統を感じました。また、中に造られた回遊式の庭園は、緑が使われている部分と枯山水に分けられていました。どちらも居心地が良く、ぼうっとしていたら時間が過ぎてしまいました。





 銀閣寺の庭園では、自然が縮小サイズで表現されていて、小さな林や川が作られていました。庭園を歩いて周っていると、まるで自分の体が大きくなったように感じました。そして、人工的に作られた林や川は、次第に、裏山の本物の自然と交わっていって、庭園と裏山の境界線が曖昧でした。






 いくつか室も見て、富を持っているはずの人々が、あえて四畳半の小さな空間に趣を見出したことは、外国の文化にはみられない日本ならではの文化であると感じました。

 今回の京都観光を通して、やはり、自分は建築のことについての知識が乏しいため、次回は、日本建築に精通している人を連れて、解説してもらいながら観光をすれば、より深く日本文化について学べるように思いました。



カワシン