2012/08/08

坐法・静坐会の様子

坐禅の仕方は、流派によっても少しずつ異なるようです。
各地寺院で行われている静坐会も、それぞれ作法があるので、
ここで紹介するのは、不断の五葉会のものになります。
合わせて、禅用語手解きの記事も見ていただければ、わかりやすいかと思います。


先ず、坐法からです。
座布団を数枚用意し、一枚を下に、残りを後ろ側に置き、その上に坐ります。
半分に折ったりして、腰の高さを自由に調節してください。

片方の足を、もう片方の腿に乗せます。これが、半跏趺坐(はんかふざ)です。
更に残り足を腿に乗せるものを、結跏趺坐(けっかふざ)と言います。
半跏は、どちらの足を上にしてもよく、途中で入れ替えても構いません。
両足膝と尾骶骨で、二等辺三角形ができるように、身体を支えます。
重心が落ち着かない場合は、上体を前後左右して探してみてください。
腹を出し、胸を張り、背筋を伸ばします。

掌を上にし、右手を下、左手を上に重ねます。
親指を軽く合わせ、楕円形の空間を作ります。
これを、法界定印(ほっかいじょういん)と言います。
そのまま、手を下腹に合わせ、落ち着けます。

目蓋は、瞑らない程度に軽く落とし、視線1m先に落とします。
口を結び、舌先を上顎の歯の付け根につけます。鼻呼吸です。

静坐中は、自分の呼吸を勘定する、数息観(すうそくかん)を行います。
1から100まで息を数え、1に戻り繰り返します。
100までいった・途中雑念が沸いた・数え間違えても、1に戻ります。
いー(ひとー)で吸い、チー(つ)で吐き、にー(ふたー)で吸い、いー(つ)で吐きます。
数える読み方も色々あるようです。
吐く方を主眼に置きつつ、自然な呼吸になるようにします。


長くなりましたが、次に静坐会様子です。
五葉会会室は、十畳ほどの和室です。坐禅中は、お軸が掛けてあります。
直日(じきじつ)が柝(たく。拍子木)を二声鳴らし、開始の合図とします。
自身の場所を決め、座布団を用意し、席を作ります。
全員の坐相が整ったら、そこから一炷香(いっちゅうこう)45分を2回坐ります。

途中の作法は、文にすると細々しているので、省略します。
最後に、柝が二声鳴り、合掌して終了です。
末法体操というもので、身体を解して、終わりとなります。

会の基本活動は、この会室静坐会です。
学外活動もありますが、会室のみも可です。
終ったらお喋りせずに、さっさと帰ってしまう卵白な人(淡白の意味)もいます。


読むだけでは、分からないかと思うので、興味が沸かれたなら、
五葉会は勿論、近くに静坐会があるかどうか調べてみてください。

静坐会中は、真剣に取り組みますので、真面目の雰囲気ですが、
一部の人間の所為で(え、誰のことでしょう)、終わったら緊張感は解けます。
お寺ではないので、静坐会以外は、皆さん和やかに過ごしてますよ。ええ。