2014/10/07

福島さん講演会「日本の和について」Part6

 最後になりましたけども和の力について。
 和とは何かというと調和。仏教とか儒教とかそういう徳の部分で和という言葉はないんですよ。日本だけなんです。
 和というのは、生命の法則、調和っていうのは、例えば皆さんを含めて人間というのは60兆個の細胞の集まりなんです。11つは全て同じ情報をもっている。それがみんな調和している。お互い、鼻は鼻の。宇宙もそういったもの。和の精神というのは共存共栄の精神。

 日本列島は、地球の奇跡と言われてきた。何が奇跡かというと、動物の数、植物の数、魚の数すべて最高なんです。暖流寒流、温泉もある。四季があって、それだけ緑多くて、恵まれたところなんです。ほとんどみんな話し合いで解決してきた。そういった中で共存共栄という和の精神が出てきた。日本人の和の心は何かというと、交流の中で成り立っている。匠のこころ、振る舞いの心、もてなしの心。これが和の心なんです。今、経済はすべて隣の中国とかインドに追いつかれている。
 これからは、日本人の和の心を重ねていかないと差はつけられない。日本人だけが持っている感性というのがあるんです。例えば、江戸時代よりも昔の奈良とか平安とか、着物を着ている。着物というのはあの時代にあって未だに着られているんです。世界の中でもこんなにきれいな形で文化を残しているのは日本くらいです。仏教や儒教なんかもそうなんですけど。ソフト、感性、そういう社会的な心、和の心を取り入れていく必要がある。